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2022年8月13日

コラム「北斗七星」

先週末、都内のミニシアターで故・中村哲医師の活動の軌跡を描いたドキュメンタリー映画を、大学に通う娘と、涙を流しながら鑑賞した。その後の親子の対話も弾んだ。LINEで友人に内容を拡散した娘いわく、「こんなすごい人が今の日本にいたなんて、本当に感激した」と◆知られていることだが、医師としてアフガニスタンに入った中村さんは、記録的な大干ばつで食料と水が枯渇し、加えてテロリストの根拠地とされアメリカなどから軍事攻撃にもさらされた現地の状況に愕然。老人と子どもが命を失っていく「地獄という感じ」(本人談)の状況に手をこまねいていられず、無謀といわれたかんがい事業に取り組んだ◆多くの苦難を乗り越え、いま現地では、約65万人の命を支える農地が開かれているという◆多くの人々に希望の灯をともした中村さんは2019年12月、凶弾に斃れたが、今も多くのアフガニスタン国民に敬愛されている◆映画の中で紹介された中村さんの言葉がある。「利害を超え、忍耐を重ね、裏切られても裏切り返さない誠実さこそが、人々の心に触れる」(『天、共に在り』NHK出版)。誠実さこそ道を切り開くのだと、涙とともに、改めて痛感する。(唄)

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