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2022年8月9日

コラム「北斗七星」

雪冷房を応用してウナギを養殖――。若手記者だった30年ほど前、実用化へ歩み出した各地の雪冷房施設を取材した身としても、そのユニークさに目を見張る。北海道美唄市が産学官連携で進める「ホワイトデータセンター(WDC)構想」の一環としての取り組みだ◆春には消えてしまう雪も、冬の住民生活を守るには巨額の費用をかけて除排雪しなければならない“厄介物”。それを夏まで蓄えてエネルギー源として活用。冷気や冷水で住宅やビルを冷房したり、農産物を保冷したり。消費電力は、電気冷房に比べ2分の1、3分の1で済む◆WDC構想では、ネット社会には欠かせないデータセンターに雪冷房を導入。24時間365日、安定稼働が求められるコンピューターサーバーにとっては大敵の発熱を抑える。その余熱などで養殖水槽を適温に保つという◆実は、日本の国土の半分が豪雪地帯。とすれば、活用できる地域は決して狭くない。各都市で除排雪されている雪だけでも、電力に換算すれば100万キロワットの発電所4基分に相当するとの試算も◆人口2万人弱の小さなまちが、電力需給や脱炭素、付加価値の高い特産品づくりなどの諸課題に挑む。その意義は大きい。(武)

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