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2022年7月28日

コラム「北斗七星」

リアス海岸に抱かれた宮城県気仙沼市の舞根湾。青い海にカキやホタテの養殖いかだが浮かび、夏の日差しにきらめく。この地で生まれ育った男の子の作文が絵本になった◆タイトルは『ととの はたけと、うたれちゃった しか』(ヒマッコブックス)。小学2年生の畠山凪君が昨年の夏休み、生き物の命と向き合った体験を宿題の作文につづった◆凪君は家族と一緒にお父さんの畑にソバの種をまく。畑は11年前、東日本大震災の大津波で、がれきに埋まり、多くの人の力で片付けられた◆近くの山で凪君は、わなに掛かったシカを見つける。それを猟師が銃で仕留めた。その光景に胸を痛めた凪君は、猟師から<はたけの ものをたべてしまうから>との理由を聞く。そして<にんげんと しかが なかよくなったらいいです>と命あるものへ、優しいまなざしを向ける◆祖父は漁師の畠山重篤さん。「森は海の恋人」運動で山に広葉樹を植え、豊かな海を育んでいる。絵本の巻末に<漁民にとって環境破壊や海の汚染、紛争も時化><“凪”は漁民にとって究極の願い>と言葉を寄せた。「今を生きる私たちが生命の尊さを見つめ、世界に凪が広まりますように」と願いを込めて。(川)

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