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ミュージカル、オーケストラなど 子どものチケット代無料
文化芸術の鑑賞を支援
公演事業者に経費補助
コロナ禍で激減した子どもたちの文化芸術の鑑賞・体験機会を回復しようと、政府は18歳以下の子どもを対象に、ミュージカルやオーケストラ、バレエ、能楽などの公演チケット代について、3万円までは全額無料になる事業を今年度も実施しています。公明党が提案し、2021年度からスタートしました。
同事業は、子ども向けの無料席を一定数確保した公演事業者に対し、最大4000万円まで経費を補助するもの。無料で鑑賞できる公演内容とスケジュールは、公演事業者が来年2月末までの期間で設定します。対象は、一般席の最高額が東京で8000円以上(その他の地域は3000円以上)の公演。文化庁のホームページで公演一覧やチケットの申し込み方法などを確認することができます。
子どもたちの文化芸術の鑑賞・体験機会は、コロナ禍で大きく減少しました。日本児童・青少年演劇劇団協同組合が行った調査によると、コロナを理由に学校での鑑賞会を「中止した」と回答した小学校は、全国1万9490校のうち、20年度は約1万校に上りました。
こうした状況を受け、公明党の浮島智子文部科学部会長(衆院議員)は、20年11月の衆院文科委員会で、18歳以下の子どもが公演を無料で鑑賞できるよう提案。21年度からの事業実施を強く後押ししました。
その後も、山口那津男代表や石井啓一幹事長が衆参代表質問で取り上げ、22年度の事業予算を確保するなど文化芸術の活動支援に一貫して力を注いでいます。