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2022年7月23日

濃厚接触待機 最短3日に 

ワクチンのオミクロン対応 
今秋にも 厚労省 

厚生労働省は22日、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者に求める待機期間について、原則7日間から5日間に短縮すると発表した。さらに2日連続の検査で陰性が確認されれば、待機期間は接触の翌日から数えて最短3日目までとなる。新型コロナワクチンについては、オミクロン株に対応した改良型での接種を準備する方針を決めたほか、4回目接種の対象を拡大した。

新型コロナワクチン4回目接種の対象者

新たなコロナ対策のポイント

●濃厚接触者の待機期間を原則7日間から5日間へ短縮。2日連続の検査で陰性なら最短3日目で待機解除

●今秋以降のワクチン5回目実施を想定し、高齢者らを対象にオミクロン株に対応した改良型で準備する方針

●60歳以上などに限っていた4回目接種の対象を医療従事者や高齢者施設・障がい者施設職員などに拡大

 

国内の新規感染者数は、オミクロン株の派生型「BA.5」への置き換わりなどで過去最多を更新。待機期間の短縮は、職場などで濃厚接触者の欠勤が増え、社会経済活動の維持が困難になるのを避ける狙いがある。厚労省は、市中での感染率が上がっていることから、濃厚接触者が待機から6日目以降に陽性となるリスクを考慮しても、さらなる感染拡大にはつながらないと判断した。

ワクチンの追加接種については、今秋以降にオミクロン株に対応した改良型で行うことを想定し、準備する方針を決めた。4回目を打った人にとっては5回目の接種となる。対象者は、2回以上接種を受けた高齢者などに絞って議論される見通し。ただ、後藤茂之厚労相は「全ての人を対象に接種されることも想定している」と述べた。

4回目のワクチン接種は5月から始まったが、秋には接種から一定期間が過ぎ、効果の低下が予想される。加えて現行のワクチンは、オミクロン株への効果が下がるとの指摘もあった。5回目で想定される改良型ワクチンは、米ファイザー社や米モデルナ社が開発を進めており、秋にも実用化される見通し。厚労省によると、既存のワクチンと比べて中和抗体価の上昇が確認されたという。

4回目、障がい者施設職員も対象

60歳以上などに限っていた4回目接種については、22日から18歳以上の全ての医療従事者や高齢者施設職員などに対象を拡大した。具体的には、重症化リスクが高い多くの人に対してサービスを提供する医療機関や高齢者施設・障がい者施設などの従事者で、厚労省によると訪問系の介護従事者らも含まれるという。

公明党は現場の声を踏まえ、医療・介護・障がい福祉サービス従事者を4回目接種の対象とするよう政府に求めていた。

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