ニュース
自公、結束し課題解決
核廃絶へ国際会議をリード
山口代表、元首相「国葬」、決断を評価
党首会談で確認
岸田文雄首相(自民党総裁)と公明党の山口那津男代表は19日昼、首相官邸で会談し、今後の政権運営について、昨年の衆院選後に自民、公明両党が結んだ連立政権合意を踏まえ、謙虚な姿勢で臨み、選挙で示された民意を受け止めて今後の政策実現に結束して取り組むことで一致した。
自公党首会談後、記者団の質問に答える山口代表=19日 首相官邸
その上で、両党首は、今後の政治課題や日程について幅広く意見交換。感染が全国的に拡大している新型コロナウイルスへの対応では、ワクチン接種などの対策を着実に進めていく方針を共有した。
また、岸田首相は、8月に米ニューヨークの国連本部で開かれる核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議へ出席する意向を表明した。
これに対し山口代表は「日本の国民を代表する立場で、しっかりと(議論を)リードしてもらいたい」と要望。また、来年広島で開催される先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向けて「8月のNPT運用検討会議や8月6日、9日の平和式典など一連のものが一つ一つ布石になっていく。ぜひリーダーシップを発揮してほしい」と求めたのに対し、岸田首相は「そうしたことを念頭に置きながら頑張りたい」と応じた。
会談では、安倍晋三元首相の国葬もテーマに。岸田首相は国葬とする理由について①安倍元首相の首相在任期間が憲政史上最長②内政・外交ともに大きな成果を生んだ③国際社会から幅広く弔意が寄せられている④民主主義の根幹である選挙中の蛮行であることから民主主義の重要性を改めて国民と共に確認する――と説明した。
山口代表は「われわれとしても首相の決断を評価したい。できるだけ広く国内外から弔意が示されるような取り組みを期待する」との見解を表明。国葬に対する理解が広がり、国葬が成功裏に開催できるようにしたいと述べた。
党首会談終了後、山口代表は、記者団に対し韓国外相の来日について「日韓外相会談が行われたことは一歩前進だ」と評価した。
その上で「対話を進めて日韓関係を強化し、日米韓の関係強化につながるようにしていく方向性は大切にしなければならない」と述べた。