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2019年3月22日

コラム「北斗七星」

あまり馴染みがないかもしれない。「監みるところ遠からず、邇く代わるところを視よ」。古代中国の王朝、周の創始者・武王が自らの机に刻んだ言葉の読み下し文である◆監とは上から見ること。「上から見るのではなく、視点を下げ、時と人の変化をじかに見よ」という意味だ。出典は『大戴礼』(宮城谷昌光著『中国古典の言行録』所収/文春文庫)。軍師・太公望が贈ったとされ、武王は正装して言葉を受け取った◆それにしても「邇く代わるところを視よ」とは、真理を突いていまいか。和歌山県湯浅町の地層から、体長15メートルにも達する大型の肉食恐竜・スピノサウルス類の化石が見つかった。アジアでは最も古い。発見したのは大阪の大手電機メーカーに勤める会社員だ◆実はこの会社員、「サラリーマン化石ハンター」(NHK)として知られ、自分の名前を冠した恐竜まである。今回は特産のミカンを買いに来た帰りに見つけた。休日は大阪府南部で化石探しをしていると聞く。専門知識もさることながら、“近くを、そして足下を見よ”の典型例だろう◆ちなみに、恐竜が絶滅したのは急激な寒冷化ではなく、ゆっくりとした気温の変化に対応できなかったという説がある(平山廉著『最新恐竜学』平凡社新書)。変化を捉えるには、目線を下げねばなるまい。それが応戦へとつながる道だ。(田)

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