ニュース
狭い道へのトラック進入防ぐ
岐阜・多治見市
狭い道にトラックが進入しなくなって沿道の住民が安心――岐阜県多治見市市之倉町の市道にこのほど、右折先の道幅が狭くなることを示す「右折先幅員減少」との看板が設置された。
右折した先には工場がある。工場に向かう道は他にもあるが、右折すると最短距離となるため、トラックのカーナビがこのルートを案内。土地勘のあまりない運転手のトラックが進入していた。
道沿いで美容院を営む竹内三枝子さんは、トラックに店のブロック塀を壊された。駐車場の車を傷付けられた人もいる。現場は小学校の通学路。この道に入り込んだトラックが迂回するため後退する途中、児童がひかれそうになったことも。地域住民は大きな懸念と不安を抱えていた。
公明党の片山竜美市議は竹内さんから状況を聞き、岐阜県警に対策を要望。県警は工場に対し、トラックにこの道を通らせないよう注意した。しばらくトラックが来なくなったが、「3カ月ほど経つとまたトラックが通るようになった」(竹内さん)。
これを聞いた片山市議は、「口頭の徹底では限界がある。形になる対策が必要」と決意。今度は地元住民と一緒に県警を訪れ、道幅が狭くなることを示す看板の設置を強く求めていた。
竹内さんは、看板設置を喜び、「トラックが看板を見て迂回するようになった。根本的な解決をしてくれた片山さんのおかげ」と評価する。