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2022年7月13日

コロナ感染再拡大 第6波を超える恐れも

国立国際医療研究センター・国際感染症センター長 大曲貴夫氏に聞く 
3、4回目接種を早く

新型コロナウイルスの感染が全国で再拡大し、「第7波に入った」(政府感染症対策分科会の尾身茂会長)との認識が示されている。再拡大の主因とみられるオミクロン株の別系統「BA.5」の特徴などについて、国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長に聞いた。

――再拡大の要因は。

これまでに主流だったBA.2よりも感染力が強いBA.5への置き換わりが進んでいることが大きいと思われる。一方で、6月からの猛暑で冷房の効いた室内の換気が不十分だったことや、感染が落ち着いていたため社会活動が活発になって人と人との接触が増えていた影響もあるだろう。

今後、第6波とは比較にならないほど感染者が増えるかもしれない。例えば東京都は第6波の時、再拡大前の1日当たり新規陽性者が数十人まで下がっていたところから感染が広がったが、今回は1000~2000人もいる状態から拡大が始まっている。都内で1日5万人を超える新規陽性者(これまでの最多は2万1562人)が出るとの試算は絵空事ではない。

ワクチン接種の進展で重症化リスクが下がっているとはいえ、患者の絶対数が急増すれば入院が必要な人も増える。医療や学校など、社会機能を維持するための備えが必要だ。

■(「BA.5」)「2」より重症化しやすい事実ない

――BA.5の特徴は。

BA.2と比べて、明らかに重症化しやすいという事実は出ていない。ただ、ワクチンの効果は多少落ちるのではないか。しかし、ゼロになるわけではない。オミクロン株に対する十分な免疫獲得は、少なくとも3回接種が必要とされる。可能な限り3回接種を強く勧めたいし、4回目も、高齢者などの対象者は早く打つことが大事だ。

■屋内でのマスクや換気を
移動自体は問題なし

――感染防止で気を付けるべき点は。

個人レベルでは、人との距離を取ったり、屋内でマスクを着用するといった基本的な対策が大切になる。流行下では、人が集まる場所や換気が悪い環境は感染リスクが高く、避けるべきだ。移動自体は問題ないとされており、夏休みの旅行などはメリハリある対応を自覚して行動すれば大丈夫だと考える。

■療養体制の整備重要

――国や行政に求める対策は。

医療提供体制の整備に関しては、6月17日に政府のコロナ対策本部が決定した対応策に示された項目を具体化し、実現することに期待している。

特に、今後は自宅療養者の増加が想定される。食事の提供といった生活支援が必要な人にきちんと届くようにしておくべきだ。生活や医療などの支援先がすぐ分かるよう明確に示しておくことも重要だ。

――公明党への要望は。

コロナ感染の“波”を乗り越える中で、通常の医療に近づける取り組みを進めてもらいたい。多くの医療機関がコロナ診療に参加できるよう具体的な支援が必要だ。通常の医療の一部として、自宅や介護施設などで療養する人に医療を届ける体制づくりも検討してほしい。誰でも医療を受けられる体制ができれば、ポストコロナが具体的に見えてくるのではないか。

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