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コラム「北斗七星」
政権の“中間試験”といわれる参院選。近年、低い投票率が続いている。3年前の前回選は48.80%とワースト2位。公益財団法人「明るい選挙推進協会」の調査で棄権の理由は「選挙にあまり関心がなかったから」(30.9%)が最多だった◆「関心がない」という人に、伝えたいことがある。「棄権は600円の入場券を無駄にする行為」。こう指摘するのは、明治大学の井田正道教授だ。参院選の経費600億円を有権者数1億人で割った試算である◆若い世代(49歳以下)の投票率が1%下がると、その世代は一人当たり年間約8万円損をする――。東北大学の吉田浩教授らは、若者政策の後退により、社会保障費の受益格差が世代間で広がるとの仮説を立てた◆内外の難題に直面する中での参院選。日本経済団体連合会の十倉雅和会長は「経済界としては政治の安定が継続することを期待」とコメントしている。「政治の安定」には自民・公明両党が結束しての勝利が不可欠。その上で庶民の生活を守るため「大衆の党」公明党の躍進が必要だ◆公明党は7選挙区、比例区とも大接戦のまま、選挙戦最終日に突入した。逆転勝利へ、最後の一瞬まで、「一票」に執念の大拡大を。(川)