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コラム「北斗七星」
ウクライナの国旗はシンプルな二色旗だ。上半分の青色は空を示し、下半分の黄色は小麦を表すという。世界第5位の小麦輸出国に青空を取り戻したい。だが、ロシアによる侵略の嵐の中、封鎖された港から小麦を出荷できない事態が続く◆ロシアのウクライナ侵略を要因とする世界的な小麦価格高騰の余波は、自給率15%(2020年度)の日本にも及ぶ。パンや麺類が相次ぎ値上げ。小麦のほか、輸入依存度が高い肥料や飼料、燃油の高騰が食料品全体の価格をつり上げている◆食料は絶対的な必需品だ。その値上げは庶民生活を直撃する。ゆえに公明党は動く。各地の地方議会で、国の地方創生臨時交付金を活用し、学校給食費の負担軽減など物価高騰対策の実現に全力を挙げている◆消費税率10%引き上げの際は、「せめて食べ物だけは」と飲食料品を8%に据え置く軽減税率を実現。コロナ禍の中でも家計を下支えしてきた◆<麦秋や子を負ひながらいはし売り>。小林一茶は、黄金色に染まった麦畑の道を、鰯売りの女性が幼子を背負い、重い荷を担いで歩く様子を詠んだ。毎日を精一杯に生きる庶民への温かいまなざし。その視点を持ち続ける政党こそ、「大衆とともに」の公明党である。(東)