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首都高初のハイウェイオアシス
パーキングエリア(PA)と公園が直結
埼玉・川口市
アソブーンで船本室長(右端)からアスレチック遊具などの説明を聞く党川口市議団
■開業1カ月で遊具施設に1万5000人以上来場
公園と高速道路の休憩施設が連結したハイウェイオアシスは、来園者とドライバーが双方を自由に出入りできる。埼玉県川口市が整備を進めてきた、赤山歴史自然公園と、首都高速川口線の上り線にある川口パーキングエリア(PA)が一体となった「川口ハイウェイオアシス」が4月25日に開業。この1カ月で、敷地内にある関東最大級の屋内外遊具施設「アソブーン」に延べ1万5000人以上が訪れるなど好評だ。
川口ハイウェイオアシスは総面積約8.9ヘクタールの広さを誇り、駐車台数は公園側と首都高側を合わせて567台。一般道からと首都高川口線の上り線から入れる。全国24カ所目のハイウェイオアシスで、首都高では初めて。
■ドライバー
雑木林や池の自然堪能
公園側には、芝生広場やカブトムシなどが生息する雑木林、ヤゴを放したトンボ池など自然が広がる。また、ふわふわした雲のような形の大型遊具「フワフワドーム」で、飛んだり、跳ねたりして遊べる。
一方、PA側では、関東最大級の屋内外遊具施設「アソブーン」が話題に。延べ床面積約1150平方メートルの施設には、アスレチック遊具をはじめ、ままごと遊びやキャンプごっこができるスペースがあり、未就学児から小学生まで年齢に応じた遊び場を用意する。屋外エリアにも遊具や砂場がある。利用料は大人1人と子ども1人で1500円。営業時間は午前10時~午後5時。定休日は火曜日。
■来園者
休憩施設で食事、買い物
このほか、PAには、レストランや売店などの休憩施設がある。鋳物のまち・川口の特色を生かし、市産の鋳物の羽釜で炊いたご飯を食事に提供している。
ハイウェイオアシスの整備事業は、2012年3月に首都高速道路株式会社と川口市が覚書を締結してスタート。開始当初から携わっている赤山歴史自然公園整備室の船本勉室長は、「一人でも多くの人に訪れてもらい、市の魅力を発信する場所にしていきたい」と語る。
公明党川口市議団(大関修克団長)は、12年3月定例会での質問を皮切りに事業全体を一貫して後押し。特に大型の屋内遊具施設については、「雨の日でも子どもが遊べる場所がほしい」との市民の声を受け、先進地を視察するとともに、議会質問を通して必要性を訴えてきた。大関団長は「より良い施設にしていくために引き続き取り組みを推進し、市の活性化につなげたい」と話した。