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信号のない交差点に安全対策
点滅する注意喚起灯
横断歩道をグリーン化
兵庫・猪名川町
兵庫県猪名川町はこのほど、能勢電鉄・日生中央駅前の信号機のない町道交差点に、センサーに手をかざすとランプが点滅するソーラー式の横断者注意喚起灯「ゆずるくん」を設置するとともに、緑と白を使って横断歩道を「グリーン化」した。県は薄くなった道路表示を引き直し、「以前に比べ、一時停止する車が多くなった」と、周辺住民に喜ばれている。これらは住民の声を受け、国、県、市町の公明議員の連携プレーで実現したもの。横断者注意喚起灯の設置は全国でも珍しいという。
交差点への横断者注意喚起灯の設置などを喜ぶ住民と(左から)篠木、阪本、麻田の各議員
2019年10月のJAF(一般社団法人・日本自動車連盟)の調査によると、信号機のない交差点で横断しようとする歩行者がいる場合に、一時停止する車の割合は17.1%。大半のドライバーが止まらないのが実態だ。
住民の要望受け公明議員が連携
現場では昨年6月、女子児童が横断歩道を横断中、車にはねられ、骨折する事故が発生した。同交差点は、近接する川西市立北陵小学校の通学路になっており、同市北陵自治会の住民から、公明党の麻田寿美・川西市議に対し「何とか改善してほしい」と、安全対策を求める声が上がっていた。
麻田市議は篠木和良県議と連携。篠木県議は、県警に対し当初、信号機の設置を打診したが、既設の信号機との距離が近く、「難しい」との回答だった。そこでまず、交差点付近の薄くなった道路表示の中央線とゼブラゾーンの引き直しを訴え、実現させた。
その後、横断者注意喚起灯の設置と横断歩道のグリーン化が進んだきっかけは、昨年11月、党兵庫県本部の伊藤たかえ副代表(参院議員、参院選予定候補=兵庫選挙区)が主催した政策勉強会だった。
参加していた麻田市議と阪本ひろ子・猪名川町議は、一般社団法人・兵庫県道路標識標示業協会とのやりとりで、交通安全対策として、信号機の設置費用の10分の1程度で設置できる横断者注意喚起灯と、ドライバーの注意を引く横断歩道のグリーン化の効果に着目。同12月定例会で阪本町議が横断歩道注意喚起灯、横断歩道のグリーン化を提案し、町側から「調査検討を行う」との前向きな答弁を引き出した。
北陵自治会の谷裕子さんは、「公明党のネットワークの力で安全対策をスピーディーに進めていただき、本当にありがたい」と感謝している。