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無信号2段階横断歩道、車線の間に待避所
歩行者の安全確保
死亡事故 教訓に公明県議が実現
広島市安佐南区
無信号2段階横断歩道が整備された現場を住民と確認する栗原県議(左から2人目)
広島市安佐南区祇園の市道でこのほど、歩行者が安全に渡れる「無信号2段階横断歩道」が設置された。推進した公明党の栗原俊二県議は10日、現地で地域住民と完成を喜び合った。
現場は住宅街にある大型ショッピングセンター付近で、多くの車が行き交う。見通しは良いものの、信号機や横断歩道がなかったため、2018年には横断中の高齢者が車にはねられて死亡する事故が発生。さらに、子どもが車と接触する事故も発生していた。
今回新設されたのは、中央分離帯部分に「交通島」と呼ばれる歩行者の待避所を作り、信号のない横断歩道を2回に分けて横断してもらうもの。交通島を経由することで、歩行者は横断時に片側車線ずつの安全確認で済み、1回当たりの横断距離も短くなる。県内では2カ所目。
栗原県議は18年の事故を受け、歩行者の交通安全対策を強力に推進。「無信号2段階横断歩道」の導入効果を調べるための先進事例の視察や勉強会を重ね、議会質問を通じて整備促進を訴えてきた。
近くに住む山本広美さん、西﨑香代さん、福圓由紀子さんは「生活道として利用する場所なので、安全になり本当にありがたい」と話していた。