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コラム「北斗七星」
「何台ものパソコンモニターを見ながら仕事をする日が来るなんて、自分でもびっくり!」。喜びに声を弾ませる女性を前に、「これからも、そういう皆さんを応援していきます」と、とっさに返した。公明党が強力に推進してきた「女性デジタル人材育成プラン」を、このほど政府が取りまとめた◆長引くコロナ禍で職を失ったこの女性。落ち込む気持ちを奮い立たせ、職業訓練のパソコン講座を受けることに。耳慣れない用語、思うに任せない操作などに四苦八苦しながらも受講を終え、コールセンターの求人に応募。“狭き門”を勝ち取った◆今後も成長が見込まれるデジタル分野は人手不足。その中、女性のIT技術者は2割弱にとどまる。非正規を中心に、女性を取り巻く就労環境が厳しい現状を考え合わせれば、活躍の場を広げるための後押しは欠かせない◆同育成プランには、公明党が昨年の衆院選で重点政策として掲げた内容が色濃く反映。技術の習得を支援する公的職業訓練などの拡充や、子育てや介護をしながらのテレワークといった柔軟な働き方を推進するための環境整備などが盛り込まれている◆女性が輝く社会の実現へ。その取り組みを加速させていきたい。(武)