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東日本大震災8年 「3・11」前に岩手、宮城で視察
県全体の活性化促進、釜石の復興道路を調査
釜石中央ICの整備状況などを視察する山口代表(中央)ら=10日 岩手・釜石市
公明党の山口那津男代表は10日、東日本大震災からの復興が進む岩手県釜石市で道路の整備状況を調査した。竹内真二参院議員、地元議員らが同行した。
同県沿岸地域では、復興支援道路「釜石花巻道路」(約80キロ)が9日に全線開通。復興道路として位置付けられている三陸沿岸道路と接続された。
一行は、東北地方整備局の折笠徹事務所長の案内で、両道路の結節点となる釜石中央インターチェンジ(IC)を視察。「内陸と沿岸の移動時間が大幅に短縮され、物流や観光、医療などの環境が向上し、県全体の活性化につながる」と説明を受けた。
山口代表は「道路の開通は岩手の未来を切り開くために重要だ。地域の力強い復興の動脈として機能することを期待したい」と語った。
また一行は、今年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の会場となる「釜石鵜住居復興スタジアム」や鵜住居川水門の建設現場を見て回った。
被災校舎そのまま保存、気仙沼の震災遺構へ
津波に流された車両やがれきが当時のまま残る気仙沼向洋高校旧校舎の敷地で説明を受ける井上副代表(中央)ら=10日 宮城・気仙沼市
公明党の井上義久副代表は10日、東日本大震災の遺構として同日に一般公開が始まった、宮城県気仙沼市の気仙沼向洋高校旧校舎と併設された伝承館を視察した。山本博司参院議員と党宮城県本部(代表=庄子賢一県議)の議員らが同行した。
同市では震災による津波で1000人以上が亡くなった。同校で犠牲者は出なかったものの、校舎は最上階の4階まで浸水し、壊滅的な被害を受けた。
まず一行は、津波と火災に襲われた同市内の被災状況を伝える写真パネルや記録映像を視聴。その後、校舎内に移動し、津波で散乱し、泥まみれとなった机やいす、教科書などが当時のまま置かれている様子や、車両が流れ込んだ3階の教室などを見て回った。佐藤克美館長は、「被災した校舎のありのままの姿を見て、防災の教訓を考える拠点にしたい」と期待を語った。
視察を終え、井上副代表は「震災のすさまじさ、被災者が負った心の傷の深さを再認識した。風化と闘い、心の復興のために寄り添い続ける」と決意を述べた。









