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2022年5月17日

市民と歩み学ぶ図書館

「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー2021」で大賞 
鹿児島・指宿市

鹿児島県指宿市立図書館と、運営を担うNPO法人「本と人とをつなぐ『そらまめの会』」(下吹越かおる理事長)は昨年、先進的な取り組みを実施する図書館などの機関に贈られる「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー2021」(NPO法人知的資源イニシアティブ主催)で大賞を受賞し、全国の関係者から注目を集めている。図書館の充実を後押ししてきた公明党の高田チヨ子市議がこのほど、同館を視察した。

「認定司書」育成に高評価
寄付を募り移動車両導入も

下吹越理事長と意見交換する高田市議(右)

指宿市立図書館と「そらまめの会」が大賞に選ばれた「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー」は、2006年から毎年贈られている賞。「市民が自然に支え、市民とともに明るく歩み学び続ける図書館」と評価された同図書館の受賞理由の一つが、「認定司書を輩出する研修体制の確立」だ。

「認定司書」は、司書の実務経験や実践的知識、技能を評価し、各地域の図書館経営の中核を担える司書として、日本図書館協会が認定する。「そらまめの会」の下吹越理事長によると、同図書館ではスタッフに資格取得を推奨しており、業務時間の一部を、スキルアップに必要な論文執筆などの取り組みに充てることを認めているという。取得者には手当も支給。現在、2人の認定司書が活躍している。

同図書館は、スタッフが利用者の調べ物を手助けするレファレンスサービスでも、独自の手法を採用。来館者から受けた調査依頼をスタッフ間で共有した上で、丹念に調べる。対応の記録も残し、調査技術の向上につなげている。こうした姿勢が周囲から評価され、小冊子の出版に当たり同図書館スタッフの支援を求めた作家もいたという。

クラウドファンディングで導入された移動図書館車

また、インターネットで寄付を募るクラウドファンディングを活用した移動図書館の取り組みも、受賞理由に挙げられている。下吹越理事長らは、図書館から遠方に住む子どものほとんどが、利用未経験であることを知り、読書環境の地域格差を解消するため、移動図書館の車両購入を計画。地元の経済団体などから協力を得たほか、メディアで紹介されたことで市民にも支援の輪が広がり、導入が実現した。

このほか、市内の手話サークルと協力した手話による利用案内の作成や、消防車の乗車体験など、官民で連携した企画も多数展開してきた。

財源と後継者確保、今後の課題

注目を集める同館だが、施設運営に充てる委託費以外に財源はなく、自主的に新たな取り組みを実施するための予算が不足しているのが実情。また、「そらまめの会」による運営開始から約15年が経過し、後継者の育成を含めた人材確保も課題だ。下吹越理事長が「図書館運営への財政的な支援の強化を」などと要望したのに対し、高田市議は「市立図書館の取り組みを応援していきたい」と語った。

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