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2022年5月14日

コラム「北斗七星」

〽名も知らぬ 遠き島より流れ寄る椰子の実一つ……。NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で流れる楽曲「椰子の実」は印象的だ。先日は比嘉家の三女・歌子を演じる上白石萌歌さんが歌い話題になった◆明治期、島崎藤村が作った詩「椰子の実」は昭和に入って曲が付けられた。郷愁あふれる叙情歌は今なお広く親しまれている。詩の舞台は、愛知県渥美半島の伊良湖岬だという◆そこに流れ着いた椰子の実を見つけたのは藤村の親友、民俗学者の柳田国男。<遙かな波路を越えてまだ新しい姿でこんな浜辺まで、渡って来ていることが私には大きな驚きであった>と藤村に話すと<あれを貰いましたよ>と詩にした裏話を柳田は自著『海上の道』につづっている◆椰子の実から柳田は<人が大陸から稲の種を携えて、この列島に渡って来た>と着想し同書に記した。稲作や関連する文化は、沖縄から島伝いに日本列島を北上したのでは、と◆「ちむどんどん」には柳田らしき民俗学者がヒロインの父と戦争体験を語り合う場面がある。「子どもにそのまた子どもに沖縄のことを語り継いでいく。それが生き残った私の使命」の言葉が胸に迫った。あす沖縄の本土復帰50年を迎える。(川)

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