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誰もが遊べる児童施設
インクルーシブ空間が好評
山形市
佐藤代表(左)から児童遊戯施設の利用状況を聴く(右から)松田、折原、武田の各議員
山形市に今年4月、南部児童遊戯施設「シェルターインクルーシブプレイス コパル」が誕生し、子どもたちや保護者から喜ばれている。
この施設は、障がいの有無や性別の違いなどに関わらず、子どもたちがインクルーシブ(分け隔てなく)に遊べる空間として整備されたもの。推進してきた公明党山形市議団の折原政信会長、武田新世、松田孝男の各議員はこのほど、同施設を訪れ、市から運営を委託されている合同会社ヴオーチェの佐藤奈々子代表から利用状況を聴いた。
館内には大型遊技場があり、車いすの人も使いやすいようスロープが多用されているほか、触覚を頼りに進むトンネルなど、バリアフリーな工夫が各所に施されている。女児を連れた父親や性差に配慮した「みんなのトイレ」を設置。屋外には、車いすのまま利用できるブランコも配備されている。
開館時間は午前9時から午後6時で、0歳児から小学生までの子どもとその保護者が利用できる。佐藤代表は「ここは、子どもたちが自分で考えて『遊びを創り出す』場」と説明。その上で「障がいのある中高生の利用や、中高大学生がボランティアで来館できるよう年齢制限を緩和できないか」と市議団に求めた。
折原会長らは「『インクルーシブ』の考えを市民に広げられるよう取り組みたい」と応じた。