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2022年4月30日

コラム「北斗七星」

待ちわびた春の訪れとともに本格的な観光シーズンへ。その幕開けに重く暗い影を落とした。去る23日、北海道斜里町の知床半島沖で観光船が遭難。乗客乗員26人のうち、28日までに14人が死亡、残る行方不明者の捜索活動が懸命に続けられている◆運航会社社長の記者会見では、安全管理面で疑問視される点がいくつも明らかに。船との通信手段である無線設備の不具合で、交信が不能。それを知りつつ出航させた。実際、異変を知らせる連絡の受信も、海上保安庁への救助要請の発信も同業他社がしたもの◆天候の悪化が予想される中での出航については、海が荒れれば船長の判断で途中で引き返す“条件付き運航”だったと繰り返した。だがこれも国土交通省は、運航会社が国に提出する安全管理規定を踏まえ、「そういう考え方はない」との見解を示している◆「今となれば判断は間違っていた」。どんな謝罪の言葉も、乗客とその家族の無念さを思えば、むなしい。その責任は厳しく問われるべきだ◆雄大な「世界自然遺産」なればこそ、人に油断や過信、慢心があれば容赦なく牙をむく。そのことを肝に銘じ、原因究明と再発防止の取り組みに全力を挙げなければならない。(武)

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