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丁寧に合意形成を
特別支援校統合で申し入れ
兵庫県知事に県議会公明ら
斎藤知事(右端)に申し入れを行う公明党・県民会議の伊藤幹事長(左から2人目)ら
兵庫県議会の公明党・県民会議(伊藤勝正幹事長)など4会派は12日、県庁内で斎藤元彦知事、藤原俊平教育長にそれぞれ会い、但馬地域にある二つの特別支援学校の統合計画に関する申し入れを共同で行った。公明側からは伊藤幹事長が出席した。
席上、伊藤幹事長らは、県教育委員会が今年2月に公表した県立豊岡聴覚特別支援学校と県立出石特別支援学校の統合計画を巡り、方向性に一定の理解を示す一方、統合時期を来年4月としている点については拙速だと指摘。保護者や教職員らから「不安の声が上がっている」と訴えた。
申し入れ書では、教育体制や設備の充実など統合に向けた準備期間を十分に確保するとともに、児童・生徒や保護者、地元自治体などの意見を聴きながら、理解を得られるよう丁寧に説明を尽くすことを求めた。
これに対し、斎藤知事は「合意形成が大事だ」と応じ、現地の要望や県教育委員会との協議も踏まえて検討する意向を示した。
終了後、伊藤幹事長は「ニーズが年々高まる特別支援教育のあり方について、しっかりと現場の声を踏まえた議論が必要だ。関係者の不安払拭へ引き続き取り組む」と語った。