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“戦地”からの出国支えてくれた
ウクライナ人の娘と孫が避難
石川氏、市議らの連携に謝意
夫の重山さん(右)、妻のネリーさん(中)と懇談する石川氏=3月30日 大阪・吹田市
私たちの家族を助けてくれて、本当にありがとうございます――。大阪府吹田市に住む重山保人さんとウクライナ人のネリーさんの夫妻が3月30日、同市のメイシアターで公明党の石川ひろたか参院議員(参院選予定候補=大阪選挙区)に会い、ロシアからの侵攻を受けるウクライナに在住の娘と孫の国外避難や日本渡航への支援について、涙ぐみながら感謝を伝えた。この日、同会場で行われた石川氏の国政報告会でも重山さんが登壇し、謝意を述べた。
■大阪・吹田市在住の夫妻
重山、ネリーさん夫妻はロシアのウクライナ侵略が始まって以来、首都キーウ(キエフ)で暮らす家族のことが心配で、ろくに眠ることもできず、胸が張り裂けるような思いで日々を過ごしていた。
侵略から1カ月がたとうとしていた3月23日、隣人の公明党支持者に「娘と孫を日本に呼び寄せたいけど、無事に来られるか……」と不安を口にした。その支持者は市議会公明党の野田泰弘議員に連絡。野田議員はすぐに外務省出身でもある石川氏へとつないだ。
悲痛な叫びを受け止めた石川氏は、すぐさま動き出す。外務省に隣国ポーランドへの脱出と日本渡航への手厚い支援を要請。移動する2人の状況を逐一、確認し同省に伝えるとともに必要な援助を求め続けた。
その結果、ポーランドにある日本大使館の職員から2人へ入国までのルートが的確に指示され、27日、無事に娘と孫がポーランドに入国。その後は、大使館により滞在場所の確保やビザの申請など、きめ細かいサポートが行われた。現在、日本に帰国する政府専用機に乗って、来日できるよう調整中という。来日後の生活は、市議会公明党の働き掛けにより、市が住宅の提供や生活全般のサポート体制を整えている。
「早く会って抱きしめたい」と話す重山、ネリーさん夫妻。石川氏は「あと少し。最後まで支えます」と励ました。