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共産の“反戦平和で100年”はウソ
編集メモ
ロシアによるウクライナ侵略を受け、日本共産党は「100年にわたって反戦平和を貫いてきた日本共産党」(志位和夫委員長)と吹聴するとともに、1991年までロシアを支配してきたソ連共産党について「覇権主義の巨悪の党」(同)と批判し“無関係”を装うのに懸命だ。
しかし、そもそも、旧ソ連を誕生させたロシア革命をモデルに世界革命をめざす組織として結成された共産主義インターナショナル(コミンテルン)の日本支部として22年に発足したのが、日本共産党である。
100年前の出発の時点からソ連共産党の“出先機関”的な性格をはらみ、「スターリンの指導を受け、スターリンと共に歩んできた」(元日本共産党政策委員長の筆坂秀世氏)。60年代になって自主独立路線を確立したとされるが、結党以来、数十年にわたり、スターリンらソ連共産党に盲従してきた歴史的事実は消せない。
例えば、戦前、コミンテルンから与えられた「32年テーゼ」の“帝国主義戦争を内乱に転化せよ”などの号令に基づき、日本で内乱、クーデターを起こそうとした。戦後も、51年から52年にかけて、ソ連などの指示に基づき、警官殺しや集団リンチなど暴力的破壊活動を展開し日本社会を震撼せしめている。
さらに、ソ連の核実験に対して「断固支持する」「正しい」などと全面擁護し、ソ連の核は“きれいな核”だと言わんばかりに正当化し、世間のもの笑いになったことも。
また、国是ともいうべき「非核三原則」の国会決議(71年)をボイコットし、事実上、反対してもいる。
日本共産党の100年は「反戦平和」「覇権主義との対決」とは程遠い実態が積み重なっており、「100年前を原点とするならば、武装闘争も含む『負』の歴史も直視する姿勢があってしかるべき」(3月22日付「産経」)と指摘されるのである。
しかし、志位委員長らは、そんな不都合な“負の歴史”にはフタをして、“反戦平和を貫いてきた”などと平然と大ウソで国民を欺き続ける。“四月馬鹿”(エイプリルフール)は年に1回だけ、のはずだが……。(丈)