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2018年5月10日

コラム「北斗七星」

チャーチルは、1分の演説の原稿づくりに1時間費やしたという。入浴中も秘書を待機させ、推敲を重ねた。「私が差し出せるものは、血と労苦と涙と汗しかない」。国の結束を呼び掛けた就任演説は有名だ◆イタリア頼みの宥和か、徹底抗戦か。1940年のきょう、チャーチルが英首相に就任した。公開中の映画『ウィンストン・チャーチル』は、言葉を武器にヒトラーに挑んだ物語である◆作品を鑑賞し、わが国のリーダーの言葉の軽さを思い知った。言葉によるリーダーシップが必要な狩猟民族に対し、決まった作業を進める農耕民族には調整型が向くと、何かで読んだ覚えがある。もっとも、狩りにせよ、農耕にせよ、職場にいなければ話にならない。野党の職場復帰は遅すぎるくらいだ◆ところで作品では、ノンフィクションの原作にはない場面が最大の見せ場になっている。最後までナチスとの全面戦争に迷ったチャーチルが、一人地下鉄に乗り込み、乗客の声を聞くシーンである◆実際には、チャーチルは切符の買い方さえ知らなかったとされ、創作には批判もある。だが、英国を勝利に導く「われわれは降伏しない!」との歴史的演説には、庶民の思いが込められていたのだ。100万人訪問・調査も、現場の声を議場に届けることにこそ、意義がある。(也)

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