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対話のために 参院選と公明党
政治の安定で危機に対応
石井啓一幹事長に聞く
物価高騰から国民生活守る
ワクチン加速、飲み薬普及も
――ロシアのウクライナ侵攻とコロナ禍という「二つの危機」への対応は。
石井幹事長 ロシアによるウクライナ侵攻は断じて許されません。ロシアは一刻も早く停戦し、撤退すべきです。日本は国際社会と結束し、制裁措置を断行する必要があります。
一方、日本国内では、エネルギー資源や食料品などの価格上昇で、家計や中小企業、農漁業者などに幅広く影響が出始めています。日本経済や国民生活を守るため、政府は新たな経済対策を検討すべきであり、公明党も必要な対策を提言する方針です。
新型コロナ対策では、ワクチンの3回目接種の加速と国産飲み薬の実用化が重要です。公明党は、安全性に配慮しつつ最終段階の臨床試験が終わる前の実用化を認める「条件付き早期承認制度」の活用を提案。同制度に基づき初の国産飲み薬が承認申請されています。
強固な政権基盤、自公連携で
7選挙区完勝、比例800万票
――今夏の参院選の意義と公明党の目標は。
石井 コロナ禍からの日本再生とウクライナ危機に対応するには、自公両党で政権運営の基盤を盤石にする必要があります。
2007年の参院選を機に衆参両院で多数派が異なる“ねじれ”が起きた際、当時の野党・民主党が多数を占める参院で重要法案などの審議が進まず、外交や国民生活に悪影響が出ました。今回の参院選で同様の事態を招くようなことがあってはなりません。自公でしっかり選挙協力を進め、政権運営基盤を固めたいと思います。
公明党は、埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡の7選挙区の全員当選と比例区で800万票、7議席、合わせて現行制度で過去最多に並ぶ14議席獲得をめざします。
「大衆とともに」の原点胸に
総力挙げ勝利の突破口開く
――党勢拡大に向けた取り組みについて。
石井 党創立者が「大衆とともに」の不変の立党精神を示されて、今年の9月で60年の節目を迎えます。
全議員がこの原点に立ち返り、庶民の声や願望といった“衆望”に応えていく運動として、1月から2月にかけてアンケート調査を行いました。
今後は「地域懇談会」(コミュニティートーク)を各地で開催し、アンケート結果の報告などを通じて参加者と対話を深め、政策づくりに役立てていきます。
また、若者にアンケートを行う「ボイス・アクション」を4月から展開します。党青年委員会だけでなく党を挙げて推進します。
申し込みいただいた公明ハンドブックと青年パンフも活用し、参院選勝利の突破口を開きましょう!
新型コロナ対策をリード
飲み薬、点滴薬の普及を後押し
自宅で簡単に服用できる経口治療薬(飲み薬)は現在、米2社製が承認され、重症化リスクの高い軽症・中等症患者に無料で届けられています。国産では塩野義製薬が承認申請し実用化が目前です。
公明党は、国内外で開発が進む飲み薬の確保と早期実用化を訴え、2021年9月の政府に対する提言で一定量を国費で買い上げるよう主張。飲み薬の確保に向けた財源が21年度補正予算に盛り込まれました。
中等症・重症患者向け点滴薬「レムデシビル」も公明党の国会質問を契機に国内初のコロナ治療薬として承認されました。点滴や注射で軽症・中等症患者の重症化を防ぐ「中和抗体薬」も公明党の推進で外来や往診での投与が可能になっています。
ワクチン確保、無料接種を推進
ワクチン接種に関して公明党は、現在活用されている海外製ワクチンの確保を訴えて政府に財源の見通しを明らかにさせ、滞っていた製薬会社との交渉を強力に後押し。接種費の無料化も実現しました。
人口の約8割がワクチンを2回接種し、感染予防や重症化防止に効果を発揮。オミクロン株にも有効で3回目接種も無料化されました。地方議会でも公明党は、高齢者向けに接種会場までのタクシー無料送迎などを実現しています。
また、途上国にワクチンを供給する国際的枠組み「COVAXファシリティー」に日本が参加するよう政府に要請。その結果、日本政府は先進国でいち早く参加を表明し、国際協力の輪は191カ国・地域に広がっています。
検査を無料化、病床も大幅拡充
無症状であってもPCR検査や抗原検査を無料で受けられる体制が整備されています。公明党は昨年9月の政府への提言で、質の高い検査が容易かつ安価・無料で受けられるよう要請。21年度補正予算に地方創生臨時交付金の「検査推進枠」が新設され、自治体による無料検査への財政支援が実現しました。
医療従事者の感染リスク軽減につながる唾液検体によるPCR検査を提案し、実現したのも公明党です。
医療提供体制では、昨年夏のピーク時に比べて3割増の約3万7000人が入院できる体制を整備。臨時医療施設・入院待機施設も大幅に拡充しました。重症化の兆候をつかめる「パルスオキシメーター」を約69万個確保し、全ての自宅療養者に配布されます。
公明党に期待します
国民の命守る政治追求を
早稲田大学名誉教授 山本武彦氏
公明党には“福祉の党”として、党の原点である社会福祉政策について、一層追求してほしい。
新型コロナウイルスの感染拡大や、ロシアによるウクライナへの侵略、頻発化・激甚化する自然災害など、国際社会は全く先行きが見通せません。こうした中、日本は国民の命を守る安全保障の分野で多くの課題を抱えています。
私たちは、感染症や自然災害などの脅威が目の前にあることを改めて痛感している。今夏の参院選では、そうしたリスクから国民の命を守る政策が問われます。
今、日本の政治に求められているのは、10年、20年先の世界のあるべき姿を描く構想力です。公明党には長期的な展望を持った国家安全保障実現のかじ取りについても期待します。
女性支援で最も頼りに
BONDプロジェクト代表 橘ジュン氏
貧困や虐待などで生きづらさを抱える10代、20代の女性を支援する活動の中で、最も頼りにしている政党は公明党です。
コロナ禍、私たちが相談対応したり、保護した女性は約3割、増加。働き口の減少や家族らの暴力などが背景にあります。
こうした女性に寄り添って真剣に話を聞いてくれるのは公明党の議員さん。夜の見回り活動にも一緒に参加し、困っている女性のケアや必要な支援をサポートしてくれます。結果、多くの女性の保護につながっており、感謝に堪えません。
現在、困難を抱えた女性の自立支援強化に向け、新法制定の取り組みも進められています。現場を知る公明党には、さらに力を発揮してもらいたい。今後の一層の活躍を願っています。
7選挙区の党予定候補をユーチューブで紹介
動画投稿サイト「ユーチューブ」の公明党公式チャンネルに「“大衆とともに”60年『日本を変える7つの力!』」(約11分)が公開されています。庶民のための政治を貫いてきた公明党の歩みをたどるとともに、不妊治療への保険適用について詳しく紹介。また、今夏の参院選に挑む公明党の選挙区予定候補7人が政策や実績を訴えています。