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国産飲み薬、治験に支援を
政府が答弁「早期に結論得る」
参院予算委で あきの、竹内(し)氏
参院予算委員会は14日、岸田文雄首相らが出席して、現下の諸課題に関する集中審議を行い、公明党のあきの公造、竹内しんじの両氏が質問に立った。
あきの氏は、最終治験完了前の実用化を認める「条件付き早期承認制度」の適用を求めて承認申請されている新型コロナウイルスの国産飲み薬について、正式承認へ最終治験も継続して行われていることを踏まえ、支援を強化すべきだと力説。また、飲み薬の購入契約の締結を早期に行い、国内使用分の確保に万全を期すよう求めた。
厚生労働省は、飲み薬の最終治験への支援で「早期に結論を得るため取り組む」と答弁。購入契約では「速やかに国内の必要量が供給できるよう交渉を加速する」と答えた。
また、あきの氏は、ロシアがウクライナで核関連施設を攻撃している暴挙に言及し、放射線分野での医療支援を提案。林芳正外相は「早速、関係当局と協議を開始したい」と述べた。
一方、竹内氏は、豪雨時に住民が中小河川の状況をスマートフォンで簡単に確認できるよう水位計や監視カメラの追加設置を要請。斉藤鉄夫国土交通相(公明党)は「さらに進める」と応じた。
孤独・孤立問題で竹内氏は、電話や会員制交流サイト(SNS)による24時間対応の相談体制などが明記された政府の重点計画の着実な実行を求めた。野田聖子孤独・孤立担当相は、重点計画に沿い「政府一丸で取り組む」と答えた。