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スロープ設置に「感謝感激」
茨城・龍ケ崎市
「勾配が緩やかなスロープが設置され、安心です」。こう話すのは茨城県龍ケ崎市に住む平野勝雄さん(90)。先ごろ平野さんの念願がかない、視覚障がい者らが安心して歩けるよう、同市内の北文間体育館にスロープが設置された。同体育館でバドミントンなどのスポーツを楽しむ高齢者からも喜ばれている。
緑内障による視力の低下で目がほとんど見えず、高齢のため足も思うように動かせない平野さんは、思い悩んでいた。「体育館入り口の階段を上るのが大変」。毎年9月、同体育館で「敬老の集い」が開かれる。地域住民が集まり、有志による民謡の発表などを楽しめる行事だ。心待ちにしているものの、階段の段差が障害になり、自力で上るのが難しい。知人におぶってもらう必要があった。
「相談する人がいなくて困っていた時に、大野議員が話を聞いてくれた」と平野さんは振り返る。公明党の大野みどり市議は2019年4月の初当選後、平野さんから相談を受け、すぐに市の担当者と共に現場を視察。視覚障がい者、高齢者も安心して利用できるように、北文間体育館へのスロープ設置を市側に要望していた。
手すりを頼りにスロープをゆっくり歩く、平野さん。「こんなに丁寧に対応してくれるとは思わなかった。感謝感激です」