ニュース
ロボットが調理・配膳 全自動社員食堂オープン
大阪・泉大津市
大阪府泉大津市にある株式会社HCI(奥山剛旭代表取締役社長)でこのほど、ロボットが調理や配膳を行う社員食堂「HCI ROBO HOUSE」がプレオープンした。同日にはセレモニーが開催され、公明党の石川ひろたか参院議員(参院選予定候補=大阪選挙区)が溝口浩、大塚英一の両市議と共に参加し、あいさつした。
コロナ禍の感染抑制、人手不足解消にも期待
社員食堂はロボットとインターネットを利用した予約・注文・決済システムで構成。厨房には調理やサラダ担当のロボットが配置されており、利用者の入店を確認すると、メニューに合わせて動き出す。調理ロボットがカレーやパスタを加熱。食器に移し、配膳ロボットに渡す。配膳ロボットは厨房から客席の間を縫うようにテーブルまで食事を届ける仕組みだ。
配膳ロボットには、座席の位置があらかじめ登録されており、天井のマーカーを目印に正確に運ぶことができる。このほか、おしぼりや箸などは巡回するロボットが提供してくれる。
同食堂は今後、一般客にも利用してもらう予定。昼食に加え、朝や午後には喫茶店としても営業する。当初は3人程度の人間が受け付けなどを補助するが、プログラム担当者は「将来的には補助は1人で運営できるようにしたい」と話す。奥山社長は「コロナ禍での感染リスクを抑え、人手不足の解消にもつながれば」と語っていた。
石川氏、セレモニーであいさつ
あいさつに立った石川氏は、「時代に合わせ、変化していくことが重要だ。挑戦し続ける企業らと共に、コロナ禍を乗り越えたい」と述べた。
これまで公明党は、同社が進めるロボット普及による社会貢献の取り組みを積極的に後押ししてきた経緯がある。大塚市議は同社の図書館内を案内するロボットの市立図書館への導入などを推進してきた。