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2021年11月9日

トンボの楽園 再び

公園内の池「水が戻った」 
公明議員が生息環境保全に尽力 
佐賀・鳥栖市

佐賀県鳥栖市立石町にある「いこいの森とんぼ公園」でこのほど、自然観察指導員県連絡会主催の「とんぼ公園再生記念観察会」が行われ、公園内に生息する昆虫や魚を観察する子ども連れや地域住民でにぎわった。同公園の整備を進めてきた公明党の、とびまつ妙子市議(市議選予定候補)が観察会に参加し、関係者と自然環境の保全について意見交換した。

生き物と触れ合う観察会を開催

水路改修が施された公園内を散策するとびまつ市議(左)

観察会には、市内外から約30人が参加。事前のオリエンテーションでは自然観察指導員が、今年10月に完了した池の水路改修やしゅんせつ工事について説明し、「とびまつ議員の尽力で池に水が戻った」と紹介した。その後、参加者は公園内の池や湿地に生息する生き物を見て回った。参加した小学1年の女子児童は、「たくさんの生き物が見られて楽しかった」と目を輝かせていた。

自然観察会は20年ほど前から現地で実施されてきたが、近年、公園内にある七つの池の水が枯れかかり、トンボや水辺に生息する生き物がほとんど見られない状態になっていた。そのため、昨年を最後に今年の観察会は実施されない予定だった。

公園内の水辺でトンボを探す参加者ら

昨年7月、同会の猿渡聖子事務局長から、こうした状況を聞いた、とびまつ市議が市商工振興課に掛け合い、担当者と共に現地を視察。山に降った雨水がほとんど河川に流れ出てしまっていることを確認した、とびまつ市議は「少しでも公園の池に流れるよう整備を」と市に訴えてきた。

これを受け、市は今年6月から水路整備の工事を開始。併せて、多くの異なる生き物を観察できるようにするため、生息する環境に差異を出し、池ごとに水位を変える分水溝を設置した。

その結果、工事が完了した10月以降、全ての池で水がたまり、オオアオイトトンボやマユタテアカネなど数種のトンボが見られるようになった。

佐賀市から観察会に参加した江口優花さん(大学4年)は「多くの生き物に触れ、自然を大切にしなければならないとの意識が芽生えた。今後も生息環境保全につながる活動に取り組みたい」と語っていた。

猿渡事務局長は「子どもからお年寄りまで楽しめる自然観察会を今年も実施できて良かった」と感謝を述べた。

とびまつ市議は「自然豊かなとんぼ公園を観光誘致や、子どもの学びの場に生かせるよう今後も整備を進めていきたい」と意欲を示していた。

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