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参院選勝利し日本再生
一人に寄り添う姿勢貫く
埼玉で山口代表、西田氏が力説
公明党の山口那津男代表は6日夜、さいたま市で党埼玉県本部(代表=西田まこと参院会長、参院選予定候補=埼玉選挙区)が開催した国政報告会に出席し、夏の参院選の意義について「コロナを克服し、日本再生を進め、世界が対話で協力し合う時代をつくるためにも、天下分け目となる大事な選挙だ。絶対に負けられない」と力説し、公明党への支援を呼び掛けた。
参院選に勝利し、日本再生に全力で取り組むと訴える山口代表(右)と西田氏=6日 さいたま市
山口代表は、昨年の衆院選を振り返り、自民、公明の与党両党が絶対安定多数を上回る政権基盤を得たことから「コロナを克服し、日本再生の時代を切り開くための予算を組んで着実に実行している」と報告。その上で、コロナ克服、日本再生に向けては「衆院で安定的な基盤ができて済むことではない。参院選に勝利し、政治がしっかり安定して世界に誇れる日本としていく公明党の力を発揮させてほしい」と訴えた。
日本再生への方策では「日本で新しい仕事が生み出されて世界の競争をリードし、雇用が拡大する未来を切り開いていきたい」と述べ、デジタル社会の推進や2050年カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の実現に取り組む考えを示した。
また、山口代表は、今年9月に「大衆とともに」の立党精神が示されてから60年の節目を迎えることに触れ、「生活者の声を受け止め、政治に反映させる存在として公明党は誕生し、立党精神を体現して歩んできた」と力説。結党以来、公明党が果たしてきた役割として、児童手当の拡充や教育無償化などの実績を挙げ、「公明党がネットワークの力を生かして生活者の声を聴き、実現してきたものだ。小さな声を聴く力を発揮して一人の声に寄り添い、実現できるのは公明党しかない」と強調した。
一方、西田氏については、消費税の軽減税率の導入や未婚のひとり親を支援するための寡婦控除の適用などに尽力してきた実績を紹介し、「西田氏を日本の将来を切り開く闘いの先頭に立たせていただきたい」と訴えた。
西田氏は「コロナ禍で最も苦労している中小・小規模事業者の事業再生を進めなければ、日本再生はない」と力説。中小企業の事業再生を後押しするため、債務の減免や返済猶予をしやすくする制度の充実に全力を尽くすと決意を語った。