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公明の提案が具体化
・濃厚接触者の待機短縮
・大規模接種センター拡充
BS番組で山口代表
公明党の山口那津男代表は6日午前に放送されたBSテレ東の「NIKKEI 日曜サロン」に出演し、新型コロナウイルスの「オミクロン株」対策など重要政治課題について大要、次のような見解を述べた。
【オミクロン株対策】
一、大きく二つの問題がある。陽性者や濃厚接触者の行動が制約されると、社会経済の機能が低下していく。公明党は(潜伏期間が短いなど)オミクロン株の特徴に基づいて濃厚接触者の待機期間を短くするよう提案し、政府もそれに応じた対応をしてきた。
一、もう一つの問題は、感染が広がって高齢者やリスクのある人が重症化していくことだ。医療体制の維持とともに、ワクチン3回目接種を早く進めるべきだ。接種回数が増えるよう、公明党は自衛隊による大規模接種センターの能力拡充などを提案し、徐々に改善されつつある。
中小企業の賃上げ支援
【新しい資本主義】
一、政府は分配に力点を置いていると思う。賃金を上げるという明確なメッセージを出し、そのための予算・税制などを国民に使ってもらうことが大事だ。賃金を上げたくても上げられない事情のある中小企業・小規模事業者と格差が出ないよう努力していく。
【憲法論議】
一、改正手続きの法律が成立し、積極的に議論しようという政党や議員が増え、議論する背景が少し変わった。公明党が意識しているのは、緊急時に国会を機能させるにはどうしたらいいかだ。デジタル化で個人情報を扱うことについても議論する必要がある。議論を活発にして国民の理解を得た上で、どう合意をつくっていくかが大事だ。
【参院選での自公相互推薦】
一、昨年の衆院選後、(5選挙区で公明党が擁立する予定候補者への推薦を)自民党にお願いしたが、返答がいただけない状況だ。昨年の衆院選もあり、今回は準備が大幅に遅れている。待っているわけにもいかないので、自力で勝てるようにやらざるを得ない。
一、(今後の政権運営について)自公両党が協力し合って信頼を高めていく。昨年の衆院選直後には、連立政権合意を結び直している。自公連立の重要性は、いささかも揺るがない。