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「同位元素」国産化急げ
三浦氏 放射線治療などの推進で
川崎市で研究現場視察
ラジオアイソトープの品質検査を行う設備を視察する三浦氏(右から2人目)ら=31日 川崎市
公明党の三浦のぶひろ参院議員(参院選予定候補=神奈川選挙区)は31日、放射線治療や非破壊検査などに用いる放射性同位元素(ラジオアイソトープ=RI)の国産化に向けた課題を探るため、公益社団法人日本アイソトープ協会の川崎技術開発センター(川崎市)を視察した。地元県議、市議が同行した。
同協会は、RIを供給から廃棄まで一貫して取り扱っており、センターには、海外から輸入したRIの放射線出力や安全性を確認する品質検査を行うための設備などが備わっている。
三浦氏に対し、同協会の畑澤順専務理事らは医療用のRIについて、多くを海外に依存し、供給不安がある現状を説明。がんや心筋梗塞、認知症などの検査で使われることから、国内での製造による安定供給に向けた国の支援を求めた。
視察後、三浦氏は「がん対策の推進へ、RIの国産化に向けた課題の解決に全力で取り組む」と述べた。