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被災地の産業振興に期待
三陸沿岸道路延伸 仙台―気仙沼間が直結
開通式に石井国交相、井上副代表
記念式典でテープカットを行う石井国交相(中央左)と井上副代表(右端)=16日 宮城・南三陸町
東日本大震災の復興道路として整備が進められている三陸沿岸道路が延伸し、宮城県南三陸町の歌津インターチェンジ(IC)と同県気仙沼市の小泉海岸IC間10.0キロが16日、開通した。これにより仙台と気仙沼の両市が高速道路で直接つながった。
同区間は災害時に緊急輸送路となる「命の道路」として、津波浸水区域を回避する形で整備。仙台―気仙沼間のアクセス向上により、地域の基幹産業である水産業の振興や観光誘客の促進などが期待されている。
同日に南三陸町で開催された記念式典には石井啓一国土交通相(公明党)と井上義久副代表が出席。石井国交相は、「三陸道の開通は復興と街づくりを後押しする。復興・創生期間の2020年度までに全線(仙台市~青森県八戸市の延長359キロ)開通をめざす」と力説し、井上副代表は「被災地のさらなる復興加速に取り組む」と述べた。菅原茂・気仙沼市長は、「仙台までの開通は市民の悲願。人や物の流れ、防災がさらに進む」と語った。
なお気仙沼市の本吉津谷ICと大谷海岸IC間4.0キロも同日に開通した。