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死亡事故を無くして
安全願うストラップ寄贈
娘亡くした母に公明議員が協力
愛知県
愛知県を中心に交通安全の啓発を行う「あいち交通死をなくすボランティア にじいろ会」(坂田栄子代表)はこのほど、豊田警察署を訪ね、「横断歩道は歩行者優先」と記した手作りストラップ200個を寄贈した。同署への橋渡しをした公明党の加藤貴志県議と那須幸子知立市議が同行した。
2年前の6月、栄子さんと夫の和彦さんの娘、紗愛理さん(当時20歳)は知立市内の横断歩道で車にひかれて亡くなった。夫妻は悲しみから立ち上がり、今夏、那須市議の協力も得て「にじいろ会」を設立。警察署や市役所などにストラップを配っている。ストラップは小袋入り。同封の台紙には「交通死亡事故が起きない社会へ さえりんからのお願いです」と記した。豊田署はストラップを交通課窓口に置いているほか、免許更新の講習時に、同会の活動を説明して渡している。
加藤県議と那須市議が坂田さん夫妻と知り合ったのは今年初め。「娘が亡くなった交差点に事故注意を促す看板を設置したい」と相談を受け、県警や市長に要望して実現した。ストラップ寄贈の後、加藤県議らは「にじいろ会」のメンバーと懇談。加藤県議は「交通事故をなくすため、今後も協力したい」と述べた。栄子さんは「事故をなくすのは娘の願いでもある。那須さんは活動にも参加してもらって、ありがたい」と話した。