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防災、経済活性化に期待
開通式で斉藤国交相が祝辞
三陸沿岸道路(復興道路)が全線開通
全線開通した三陸沿岸道路の記念式典に出席した斉藤国交相(前列右から4人目)=18日 岩手・久慈市
東日本大震災の復興道路として整備が進められてきた「三陸沿岸道路(三陸道)」のうち、岩手県普代村の普代インターチェンジ(IC)と同県久慈市の久慈IC間の延長25キロが18日、開通した。これにより仙台市から青森県八戸市を結ぶ総延長359キロが1本でつながった。
今回の全線開通で、沿岸部を通る場合の仙台―八戸間の所要時間が震災前と比べて約3時間20分短縮。内陸部とつなぐ復興支援道路と格子状の高速交通ネットワークが形成され、物流の効率化や観光振興による経済活性化とともに、円滑な救急救命活動や災害時における避難路の役割など幅広い効果が期待されている。
同日、久慈市で開催された記念式典では斉藤鉄夫国土交通相(公明党)が祝辞を述べ、「地域の悲願である命の道路が全線開通した。引き続き、東北の復興なくして日本の再生なし、との決意で復興加速に全力で取り組む」と語った。