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2021年12月9日

コラム「北斗七星」

本紙に連載中の宮部みゆきさんの小説『青瓜不動』が8月のスタートから100回を超えた。江戸の袋物屋「三島屋」を舞台に続く「変わり百物語」。訪れた客が語る「怖い話」「不思議な話」をめぐって物語が進む。宮部さんが15年前から書き続けているシリーズで、今回の掲載は、その38話からとなっている◆当然ながら本紙の読者にも宮部ファンは多い。連載が始まると同時に「公明新聞で、大好きな『三島屋』の人たちと会えるのがうれしい」「毎朝、新聞を読む楽しみが増えた」といった反響を多くいただいた。毎日、切り抜いてスクラップしているという声もうかがう◆百物語は「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」という決まりだ。聞き手は話の中味を誰にも伝えることができない。いまの聞き手は三島屋次男坊の富次郎。世間から見ると気楽な居候のような存在だが、人知れぬ強い思いで、聞き手を務めている◆変わり百物語には、人間の業や悲しみが映し出されている。社会で虐げられる女性たちの生きづらさも読み取れる。しかし何よりも心に伝わってくるのは、人々の健気でたくましい生きざまと、支え合う絆の深さだ◆千海博美さんが丹念に描く版画による挿絵も味わい深い。連載は2話目に移ったところ。どんなドラマが展開されていくか楽しみだ。(千)

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