公明党トップ / ニュース / p218552

ニュース

2021年12月6日

コラム「北斗七星」

今年、デビュー50周年を迎え、「ベストヒット」3作品をリリースした歌手の八代亜紀さん。するとそこに収められた代表曲『舟唄』がこの秋、「週間USEN HIT 演歌/歌謡曲ランキング」で初めて1位を獲得◆皆が知る<お酒はぬるめの 燗がいい>で始まるこの曲が、発表から42年間、1位になることがなかったのかと思いつつ、彼女の著書を手にした◆21歳でデビューし、売れない新人のとき、銀幕の大スター・高倉健氏の歌謡ショーに前座として呼ばれた。歌い終わると舞台袖で聞いていた氏は彼女に、「勉強させてもらいました!」と体を90度曲げてお辞儀したという。どんなにスターになろうと礼儀が大切だと学んだ◆22歳で歌った『なみだ恋』がヒットしたころ、両親が彼女によく言っていた。「聴いて下さる皆さんに感謝しなさい。いつも、頭を垂れる気持ちでいなさい」と。その姿勢をずっと大切にしてきたことがつづられたこの本の題名は『あなたに ありがとう』◆師走に入り、コロナ禍にあって苦闘した1年を振り返ると、支えていただいた人の顔が次々と浮かぶ。感謝を伝える年末年始にと思うとともに、その恩に応えるため、来年の飛躍を決意する。2001年に発表した曲『これからがある』で八代さんは歌う。<君よ 勇気出し もう一度波濤を越えろ>。(三)

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

定期購読はこちらから

ソーシャルメディア