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2019年2月10日

コラム「座標軸」

「残り2分」。先月24日、米科学誌に載った今年の「終末時計」の針が示す世界破滅までの時間である◆「2分前」は、米国とソ連(当時)が初の水爆実験を行い、核戦争の可能性が囁かれた冷戦真っ盛りの1953年と同レベルの危機にあることを意味する。針を戻さねば……。誰もがそう思ったことだろう◆が、この2人だけは違ったようだ。トランプさんとプーチンさん。米国はロシアとのINF(中距離核戦力)全廃条約からの離脱を発表し、ロシアも条約義務履行の停止を宣言した◆まさに世も末。来年の今頃には、針は初の「残り1分」台に突入するやも。東西雪解けを確信させたINF条約発効年(88年)の「6分前」を起点に、ベルリンの壁崩壊後の90年に「10分前」、ソ連解体の91年に「17分前」と、針を“核なき世界”へと導いてきた努力は何だったのか◆それにつけて悩ましいのは、条約離脱の背景にある複雑な世界情勢だ。言わずと知れた「中国台頭」である。事実、同条約の枠外にある中国は今や、世界最大の中距離ミサイル保有国。軍拡と覇権を米中ロ三つ巴で競う「新冷戦」の輪郭がくっきりと見えてきた◆「今の世界の指導者が、問題をむしろ悪化させている」。終末時計発表に際して出されたこの声明を、三国トップは何と聞く。

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