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豚コレラ 拡大防止策 徹底せよ
党対策本部など農水相に要請
発生農家の経営再建も
吉川農水相(奥中央右)に緊急対策を申し入れる党対策本部のメンバーら=8日 農水省
公明党鳥インフルエンザ等対策本部(本部長=石田祝稔政務調査会長)と農林水産部会(部会長=稲津久衆院議員)は8日、農水省で吉川貴盛農水相に対し、家畜伝染病の豚コレラの感染拡大防止に向けた緊急対策の申し入れを行った。浜村進農水大臣政務官(公明党)も同席した。
石田政調会長らは、岐阜、愛知など5府県に拡大した豚コレラについて、発生原因や感染経路の早期究明とともに、「感染の拡大を防ぐ対策強化が重要」と強調。農場の豚舎や、飼料運搬車両の消毒など衛生管理の徹底、都道府県や市町村と連携した豚コレラの早期発見、早期通報体制の強化を訴えた。
発生農家の経営再建に向けては、「家畜伝染病予防法」に基づく手当金や、助成や融資などの経営支援を速やかに実施するよう要請。感染源の一つと考えられている野生イノシシの捕獲や、その侵入を防ぐ防護柵設置などの支援拡充も訴えた。風評被害の防止については、正確な情報の迅速な発信を求めた。
吉川農水相は「自治体と連携し、必要な対策にしっかり取り組む」と述べた。