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なりわい再建へ総力
斉藤国交相ら、熊本豪雨の被災地視察
豪雨被災地を訪れ、担当者から復興状況について説明を受ける斉藤国交相(前列右端)ら=27日 熊本・八代市
斉藤鉄夫国土交通相(公明党)は27日、昨年7月の熊本豪雨で甚大な被害が出た熊本県内の被災地を訪れ、復旧状況などを調査した。
公明党の吉田宣弘、吉田久美子の両衆院議員と党同県本部(代表=城下広作県議)の県議、地元市議らが同行した。
斉藤国交相らは八代市坂本町を訪れ、担当者から被害状況などについて説明を受けるとともに、高さ約3メートルまで浸水したJR坂本駅の駅舎を視察した。続いて、球磨村に入り、相良橋の流失後に架けられた仮橋などを見て回った。
この後、一行は人吉市内で蒲島郁夫知事と会い、災害からの復旧・復興や今後の治水対策などについて意見交換した。斉藤国交相は「被災地のなりわい再建が一日も早く実現するよう、道路や橋などの復旧に総力を挙げる」と語った。
熊本豪雨では、1級河川・球磨川とその支流が氾濫し、流域自治体で約6280戸の床上・床下浸水や道路の損壊、橋の流失などの被害が発生。さらに、人吉市内の堤防2カ所が決壊したが、現在は応急復旧が完了しており、国はこのほかの堤防の欠損部分についても今年度中の本格復旧をめざしている。