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2019年2月3日

質問順はくじ引き まだ決着つかぬ立憲、国民

1月28日に召集された通常国会では、立憲民主党と国民民主党が、参院本会議の質問順をくじ引きで決めるという異例の事態が起きた。くじ引きが行われたのは2回。その結果、先週の2017年度決算に関する質疑と、首相の施政方針演説などに対する各党代表質問は、いずれも国民民主党が先になった。

2月1日現在、参院で両会派に所属する議員数は27で同数。このままでは、どちらが先に質問に立つか、毎回くじ引きで決めることになるのだろうか。国会運営で与党との交渉窓口となる野党第1会派が決まらないことで、今週行われる予定の予算委員会の運営を巡る理事間協議が進まないことも懸念され始めている。

もちろん両党にとっては、野党第1会派になれば、国会での存在感を示しやすくなるため、その座を簡単には明け渡せない。だからこそ、国会召集前から両党とも参院内での多数派工作に躍起となり、立憲民主党は社民党と、国民民主党は自由党と統一会派を結成した。その上、1議員の離党・入党を巡り、双方が非難し合う見苦しい展開になっている。

立憲民主、国民民主を含めた野党6党は、国会召集日の党首会談で、安倍政権打倒で合意している。今夏の参院選では、1人区で共産党を含めて候補者の一本化をめざすともいう。

それなのに、なかなか決着のつかない立憲民主、国民両党の主導権争い。マスコミからは「安倍政権と対峙する前に野党同士で潰し合っているようなものだ。大局観のない政党に国民の期待が高まるはずがない」(1月30日付「毎日」)と手厳しい批判も。両党間の駆け引きは勝手だが、少なくとも国会運営に影響が出るような事態にならぬよう“良識の府”としての振る舞いを見せてもらいたいものだ。(一)

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