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2021年11月24日

コラム「北斗七星」

徳川慶喜は幼少期、枕の両側にカミソリの刃を立てて寝かせられていた。慶喜の寝相が悪かったことに父・斉昭が「将軍になった時に災いする」と心配して寝返りを打てなくしたという◆斉昭の話はやりすぎだと思うが、眠っている赤ちゃんの環境には注意したいことがある。「乳幼児突然死症候群(SIDS)」だ。12月以降、冬期間に多く発症することから、国は11月を「対策強化月間」と定めた。公明党の推進により、このキャンペーンが1998年から始まって以来、発症は減少傾向を見せている◆予防法は確立されていないが①1歳までは寝かせる時はあおむけに②できるだけ母乳育児を③保護者などの禁煙――で発症の危険性が低くなる。これらは周知されていると思いたいが「うつぶせ」に寝かせられた赤ちゃんがSIDSで死亡する事例が今も散見されるのは胸が痛む◆小児医療の研究者が、保育施設で睡眠中の死亡事案を分析した結果、1歳を超えても7割以上が「うつぶせ寝」だったことが判明。一方、秋田大学などの研究グループによると、昼寝中に寝返った乳幼児を「あおむけ寝」に戻しても、睡眠に影響はないことが明らかになっている◆寝かせる時は「あおむけ」で。「うつぶせ」「横向き」になれば「あおむけ」に戻す。正しい知識が命を守る。(川)

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