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軽石除去 迅速に支援
沖縄の港湾を視察
斉藤国交相ら
運天港を訪れ、軽石の除去作業について説明を受ける斉藤国交相(右から3人目)ら=20日 沖縄・今帰仁村
小笠原諸島の海底火山噴火で噴出した軽石が沖縄県などに大量に漂着している問題を受け、斉藤鉄夫国土交通相(公明党)は20日、国指定の重要港湾である運天港(同県今帰仁村)を訪れ、軽石の除去作業を視察するとともに、関係者と意見交換した。党同県本部の上原章幹事長(県議)と大城秀樹、金城善英の両名護市議が同行した。
同港では、港内に大量の軽石が流入したことで、伊平屋島(同県伊平屋村)、伊是名島(同県伊是名村)とを結ぶフェリーの欠航が断続的に生じており、離島住民らの生活に影響が出ている。軽石は潮の流れや風向きにより沖合から港内に流入・流出を繰り返しており、県は建設機械やフェンスなどを活用し岸壁に漂着した軽石を排除したり、小型ボートに乗った作業員がタモ網で回収している。
意見交換会では出席者から、軽石漂着が自然環境に与える影響について調査するよう求める声などが寄せられた。斉藤国交相は「離島航路を利用する住民らの不安を取り除き、一日も早く沖縄のきれいな海を取り戻せるよう全力を挙げる」と力説。軽石の除去作業などに対する財政支援を迅速に行っていく考えを示した。