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2021年10月27日

骨髄移植の体験談が広報誌に

高知・四万十市

体験談が掲載された広報誌について語る朝比奈さん(左)と山下市議(中)

高知県四万十市の「広報しまんと」10月号に、白血病の治療で骨髄移植を受けた朝比奈二久美さん(65)の体験談が掲載された。10月は「骨髄バンク推進月間」に当たっていることから、公明党の山下幸子市議の提案を受けて、市民への啓発を進めるために企画された。

朝比奈さんが白血病と診断されたのは2007年6月。医師から「正常な細胞は5%」と告知され、抗がん剤治療による闘病が始まった。幸いにも翌年12月にドナーが見つかり、骨髄移植を受けて、10年に社会復帰。高知県骨髄バンク推進協議会のドナー登録会で体験談を講演するなど活動してきた。

骨髄バンクの登録は、18歳から54歳までに限定されており、若い世代への啓発・推進が課題の一つ。朝比奈さんの友人でもある山下市議は本年3月定例会で、「一人でも多くの人にドナー登録に協力してもらうことがポイント」と主張。ドナーの入院・通院に対する骨髄移植促進事業費助成の実施とともに、若い世代への啓発などを訴えた結果、朝比奈さんの体験記事を広報誌に掲載することになった。

「皆さんのおかげで助かった命。少しでも自分の体験が励みになり、関心を持ってもらうきっかけになれば」と語る朝比奈さん。友人や知人から「大きな手術をしたが、体験談を読んで元気をもらった」という連絡が相次ぐなど反響を呼んでいる。

市健康推進課の渡辺和博課長は、「生の体験談で、より幅広い共感と協力が得られるのではないか。朝比奈さんの体験談でパンフを作成して、献血者にも配布し、ドナー登録の増加につなげたい」と話していた。

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