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コラム「北斗七星」
米紙ニューヨーク・タイムズが旅行先として推奨する「2019年に行くべき52カ所」に、「瀬戸内の島々」が選ばれた。1位はカリブ海のプエルトリコで、瀬戸内は7位。日本からは唯一のランクインだ◆その理由が、3年に1度の現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」(春、夏、秋期)の開催や広島市の原爆資料館が4月25日に新装オープンすることなどというから、目の付け所はさすが◆多島海の美しい風景を堪能できるサイクリングロードや小型豪華客船「ガンツウ」の運航なども紹介されており、瀬戸内海全域で観光地づくりを推進している、官民組織「せとうちDMO」のマーケティングが奏功しているのだろうと察する◆公明党は2011年8月、離島振興対策本部に瀬戸内を囲む県本部の議員らでつくる「瀬戸内海フォーラム」を設置。広島県の「海の道構想」を基に議論を重ね、地域の一体的な活性化に向けた広域連携を後押ししてきた。こうした取り組みは、沿岸7県による「瀬戸内ブランド推進連合」の結成、DMOの創設につながっていく◆DMOには瀬戸内の魅力をどんどん発信し、観光資源の開発を促進してもらいたい。神戸から下関あたりまで、“ローカル路線バスの旅”よろしく、船を乗り継いで島々を巡る旅ができるようになれば、最高だ。(中)