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2021年11月6日

コラム「北斗七星」

11月15日は、坂本龍馬の誕生日であり、命日だ。開館30周年を迎える高知県立坂本龍馬記念館(高知市)には、龍馬が「薩長同盟」の内容を証明するため、朱色の墨で“裏書き”した宮内庁所蔵の直筆原本史料が特別展示されている◆薩長同盟は、倒幕に向けて薩摩と長州が結んだ盟約。しかし、それを裏付ける記録がなかったため、慎重を期した長州の木戸孝允が6カ条の内容を手紙に書いて薩摩藩邸にかくまわれていた龍馬に送り、裏書きを求めたものだ◆龍馬は木戸の思いをくみとり、裏書きに「小、西両氏」と薩摩の小松帯刀と西郷隆盛の名を入れて、「老兄(木戸)、龍等も御同席にて談論せし所にて、いささかも相違これなく候」と、普段より丁寧な文字で記している◆薩長同盟が結ばれたのは、慶応2(1866)年1月21日。翌22日には、幕府が長州処分の勅命を得ている。木戸が手紙を書いたのは翌々日の23日だが、龍馬はこの日、京都・伏見の寺田屋で襲撃を受けて手を負傷。裏書きは、傷が癒えてから2月5日に書かれた。まさに歴史の転換点をほうふつとさせる史料だ◆手紙は長さ約3.5メートルに及ぶが、龍馬の裏書きは、約20センチのスペースに11行が並ぶのみ。最後に「坂本龍」と署名された躍動感のある朱文字に、激動の時代を駆け抜けた男の気概を感じた。(祐)

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