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2021年10月28日

コラム「北斗七星」

ナポレオンは1812年夏、フランス軍に衛星国軍を加えた60万を超える大軍でロシアに侵攻した。迎え撃ったロシア軍の指揮は隻眼の老将軍クトゥーゾフ◆緒戦を制し波に乗るナポレオン軍は同年秋、モスクワ西郊でロシア軍と激しく戦い、双方が多大な死傷者を出した。後にナポレオンが「わが生涯最大の戦闘」と回想したボロジノの戦いだ。その後クトゥーゾフのモスクワ放棄作戦などもありロシア領に深入りしたナポレオン軍は、ロシア民族の粘り強い抵抗と兵糧など補給不足に苦しみ、撤退を余儀なくされる。“冬将軍”の追撃も受けた壊滅的な撤退行は、ナポレオン没落の決定打になった◆トルストイは『戦争と平和』で、この戦いを中盤のクライマックスとして描く。文豪の分身ともいえる主人公の一人アンドレイ公爵は戦い直前、祖国を守る決意を込めて語る。「戦いに勝利するのは、勝とうという決意の固い側だ。」「より果敢に、身命を惜しまずに戦った側が勝利する――事実とはそういうものだ。」(『戦争と平和』4 望月哲男訳・光文社古典新訳文庫)◆「フランスはボロジノで初めて、己よりも精神力に勝る敵に圧倒されたのである。」(同)とトルストイは誇らしげに述べている◆民衆勝利の決着点まであと3日、決意固く果敢に闘い抜くぞ。(唄)

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