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立憲議員が不適切発言
拉致被害者「生きていない」
家族会など抗議声明、「重大な侮辱、冒とく」
「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)」などは11日、立憲民主党の生方幸夫衆院議員が9月の会合で、拉致被害者について「今は生存者はいない」などと発言したとして、取り消しと謝罪を求める抗議声明を発表した。
声明では、生方氏の発言に対し、「人の命に関わる重大な人権問題について、日本政府の基本的立場を否定して、北朝鮮の主張に賛同している」と指摘し、「拉致被害者家族と支援者、被害者自身の生命に対する重大な侮辱であり冒涜だ」と強く抗議。生方氏はツイッターに「不適切な発言をしてしまった。発言を撤回するとともに、おわび申し上げる」と投稿した。
家族会などによると、生方氏は9月23日の千葉県松戸市の会合で、横田めぐみさんの名前にも言及して「日本から連れ去られた拉致被害者はもう生きている人はいない」などと述べた。これに関し、松野博一官房長官は11日の記者会見で生方氏の発言について「政府の立場と相いれず、誠に遺憾だ」と批判した。