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コラム「北斗七星」
さまざま物議を醸してはいるが、間違いなく傑出した力士だった。引退した横綱・白鵬だ。前人未到の優勝45回をはじめ、通算勝利や全勝優勝回数、年間最多勝回数など残した記録はまさに枚挙にいとまがない◆横綱昇進時、相撲界は八百長疑惑などで揺れていた。孤高さすら感じる姿で大相撲を支えた。温かいばかりではない注目の中、相撲の神様・双葉山の記録に迫る歴代2位の63連勝まで伸ばした。その4カ月後に起きた東日本大震災。力士会会長として被災地に10年間の支援継続を約束し、土俵を贈るなどした。2013年に発刊された『「人間の復興」へ 2』に収められた公明党の太田昭宏国土交通大臣(当時)との対談で、被災地への思いを熱く語った姿が記憶に残る◆ファンを大事にし、サインなどを断らないことでも有名。絶やさない笑顔とともに、ファンの心に残る力士だった◆期待されなかった新弟子時代から一貫して、稽古の基本である“四股”と“鉄砲”に徹し地道な努力を続けた。横綱らしくないと評された土俵での振る舞いも、研究熱心さと勝利への執念を感じさせる◆翻って公明党である。来る政治決戦を、政策で勝負する基本に徹し、記録と記憶、心に残るものにしたい。勝利への執念と地道な真心の速攻で、民衆勝利の連続記録を。(唄)