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新型コロナ 公明、各地の課題解消へ全力
緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が9月30日で全面解除となった一方、新型コロナウイルスの収束に向け、予断を許さぬ闘いは続く。各地の公明議員が日々、地域の課題解消に奔走し、緊急要望や議会質問を通じて実現した主な政策を紹介する。
繁華街へ大規模接種会場 若者向けワクチン
愛知県
愛知県はこのほど、若者の新型コロナワクチン接種を推進するために、名古屋市の繁華街である栄地区に大規模接種会場「ワクチンステーション栄」を開設した。
対象者は県内在住または在勤・在学している人で、年齢制限はない。県のLINE公式アカウントから予約する。1日600人規模で接種できる。県ワクチン接種体制整備室の佐藤孝担当課長は「予約者の8割以上が10~30代の若年層。若者の接種率向上を進めていきたい」と述べた。
この日、1回目の接種を受けた河野晴希さん(26)は「地元の個別接種は、なかなか予約できない。ダメ元でここを試したら予約できた。これでひと安心」と話していた。
公明党県議団(犬飼明佳団長)は8月、大村秀章知事に対し、若者向け接種会場の繁華街での開設を求めていた。
申請翌日に すぐ配達 自宅療養者に食料
東京・狛江市
東京都狛江市は現在、新型コロナに感染した市内の自宅療養者に都から食料品が届くまでの間、安心して自宅療養ができるように、市独自の取り組みとして食料品を配布している。
配布されるのは、カップ麺やレトルト食品、スポーツドリンクなど3日分の食料品。重症化の兆候をつかむパルスオキシメーターも貸与される。メールやファクス、電話での申請で翌日に自宅まで届けられる。
都は現在、自宅療養者向けに7日分の食料配布などを進めているものの、自宅療養者の増加で、到着するまで日数を要する場合もある。これを受け市は、自宅療養者が速やかに支援を受けられるよう体制を整えた。
市議会公明党(佐々木貴史幹事長)はこれまで、緊急要望を通じて、自宅療養者への支援強化を訴えていた。
搬送先決定まで応急処置 入院待機施設
千葉・市川市
市担当者(左から5人目)から説明を受ける市議会公明党のメンバー
千葉県市川市はこのほど、新型コロナに感染した患者の搬送先が決まるまでの間、一時的に受け入れる「入院待機ステーション」を市内の教育施設「少年自然の家」に開設し、医療提供体制の補強に努めている。
「少年自然の家」の1階食堂内に設置されたステーションには、テント5基が置かれ、それぞれベッドと酸素濃縮器のほか、血液中の酸素の値を監視するモニターが配備されている。3人の救急救命士らが健康観察や酸素投与を実施する。
市の担当者は「搬送先が決まるまでの間、患者が少しでも安心して過ごせる場所になれば」と話していた。
市議会公明党(西村敦幹事長)の小山田直人議員は9月3日の定例会代表質問で、市として入院待機施設を設置するよう提案していた。